ドローンの歴史や使用用途

ドローンとは、無人航空機全般を指す言葉です。有人飛行に関しては20世紀初頭が始まりですが、無人航空機は19世紀末にすでに誕生しています。
ドローンという英単語は、雄バチの意味を持ちます。第一次大戦時に、英国海軍が開発した無人標的航空機QueenBeeのオマージュとして名付けられたという説が一般的です。20世紀後半には監視用無人偵察機として使用され、その後21世紀には兵器として積極的に運用されてきました。

なお、ドローン以外にも、UAV(無人航空機)や、マルチコプターと呼ばれることもあります。マルチコプターとは3つ以上のローターを持つ航空機全般を指す言葉ですが、無人飛行体ドローンもマルチコプターの1種です。現代世界中でドローンと言えば、4つのローターを持つ無人飛行体のマルチコプターを指す場合が多いです。

世界中から関心を持たれるようになったのは、フランスでおもちゃとして発表されたドローンがきっかけです。スマートフォンで操作できる小型のドローンとして売り出され、爆発的な売り上げを上げたことを機に世界中で開発が始まりました。
現在では、軍事用よりも民間用のドローンの方が有名です。軍事用は、偵察や攻撃などに使用されることが多いです。
一方、民間用のドローンの使用用途は幅広く、例えば農薬散布や航空写真撮影に使用される産業用があります。また、おもちゃとして単純に楽しむものもあり、中にはドローンの早さを競うレースを主催する団体もあります。
今後は、宅配用や災害救助用としての用途も期待されており、日夜研究開発が進んでいます。